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北九州空港への鉄道が成り立つか

北九州市のホームページには、「新北九州空港アクセス鉄道に関する調査報告書」というのが公開されてます。ただ、これは(私の見るところ)かなり「夢」を含んだ内容になっています。それでも、採算性ということでは、単年度黒字転換に40年も要することになっています。
 鉄道ルートとして、①在来線新門司(小倉駅から東方面にいく)②高規格新門司(新幹線を想定)③在来線下曽根  の3つのケースを検討している。総工費は、600億円から900億円。国からの補助金等を考えて、借入金は200億円強。その借金を返していけるかということになります。
・・
この検討内容で無理のある点
その1・・・鉄道の利用客数を年間200万人以上も見込んでいる点。現在の空港利用者の総数でも100万人程度です。現在、自家用車の利用比率が6割程度もあるのですから、到底届く数字ではありません。
その2・・・収支計算。支出項目について、細かい計算をしているようですが、鉄道事業の現実の経常収支率が5%程度と考えると、単純計算でも200億円の借金を返すのは無理です。
・・
だからといって、個人的に反対する訳ではありません。そもそも収支を考えることに無理があると思っています。それは、空港へのアクセスだけでなく、一般の鉄道にも同じ考え方でなくてはなりません。鉄道も、バスも、タクシーも(と言いたい)、収支で考えたら空白になる地域が多くならざるを得ないのが現実なのです。九州でも山間地にいくと、鉄道は高校生くらいしか乗ってません。たぶん成り立ってないでしょう。それでも、鉄道は残しておくべきだと思うのです。
 今回の市長選では、ある候補が「路面電車の復活を」と言ってました。環境のこと、移動制約者のことを考えると、鉄道は政策的に残しておくべきものだと思います。
 当社が筑豊電鉄と共同で発売している「ちくタクきっぷ」は、もっと鉄道を利用して欲しいとの願いから始めたものです。筑豊電鉄さんも「安全対策など、もっと設備投資をしたいがその余力を蓄えるのが難しい」と言ってましたが、私は道路を作るならその前に鉄道をバックアップするべきではないかと思います。
 何度も書きますが、移動制約者の足の確保や公共交通への支出について、もっと多くの方の支持が得られるように努力したいと思っています。

Posted by さだ at 2007年01月20日 19:04 │Comments(0) | TrackBacks (0)
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