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タクシーが半額になったらNPOはどうなる?

NPOやボランティアによる福祉有償運送の対価については、概ねタクシーの半額以下とされている。半額の根拠は特にはないと思われるが、タクシーと同じでは事業としてすることになってしまい、1割や2割程度では低すぎるので、真ん中を取ったということだろう。
 先日の北九州市の運営協議会では、今回のタクシ運賃の値上げを契機に、その目安が変更された。
1.6㎞-650円(半額325円)、2km-747円(373円)、5km-1,474円(737円)・・
タクシー運賃も値上げになったのだからと、いくつかのNPO団体が値上げの申請を提出してきました。NPOと言えども、運営が厳しいということです。移送というサービスは、「時間消費型サービス」と言って、誰がやっても同じ時間がかかるし、ある場所からある場所に行くこと自体を効率化できないから、一見高そうな値段でも労働対価としては安いと言えます。
 この半額の数字を見ながら、ふと、あるタクシー会社が申請中の運賃を思い出しました。5km-800円、以後6km毎に800円。あるNPOの申請運賃は、3km-600円、以後1㎞毎に100円。ということは、タクシーとボランティア移送が全く一緒。
 私は、NPO団体が値上げをする事情はよくわかるので反対ではありません。しかし、タクシー会社の半額運賃には反対です。
 「時間価値」という経済用語があります。個々の時間価値は、主にその人の収入によって決ってきます。時間価値が高い人は、自家用車で移動するときはできるだけ高速道路を使います。その方が得だからです。ところが収入がない人は、時間がかかっても歩いたりします。値段を半額にするということは、移送のような時間消費型産業では、まさに運転手の時間価値を半分にしてしまうことにほかなりません。
 そして、この半額タクシーがスタンダードになってしまえば、NPOはタクシーの半額ですから、さらにその半額になってしまいます。1社の無謀な取り組みが、実は地域経済をいろんな面から破壊していく、そういったことまで考えているのだろうか。

Posted by さだ at 2008年01月26日 23:43 │Comments(0) | TrackBacks (0)
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