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新日鉄八幡の火災事故について

新日鉄八幡製鉄所のコークス工場で29日未明に起こった火災も、ほぼ鎮火しているようです。
 新聞によると、コークスを運ぶコンベヤーの辺りから火災が発生し、コンベヤーの支柱がコークスガス管に当たりガスが漏れて引火したという。私は、高炉の技術者としてこの記事を読んで、高炉がたった20時間でよく稼動したなと思いました。
 火災を起こしたコークスのベルトの経路もわかりませんが、高炉に向かうコークスが遮断されると当然高炉は操業できません。また、コークスガスが途絶えた筈で、他のガスの供給がすぐにできたという点も迅速な対応だったと思います。
 高炉の場合は、予定休風(休止)であれば高炉に入れるコークス比をあらかじめ増やしておいて、長時間の休風にも対処できます。ところが、こういった事故による休風の場合は準備ができないので、後の立ち上げが大変になります。事故休風が原因で、高炉が冷え込む(炉内の温度が下がって溶銑が出なくなること)こともよくあることで、こうなると大きな減産にも結びつきます。きっと、製鉄メーカー他社は、高炉の操業経過に興味を持っていることと思います。
 詳細な事故報告などは社内でもあると思いますが、こういったトラブルに対する技術的な対処経過は、学会でも発表されることになるのでしょう。なかなか経験できないことだけに、興味の湧く事例発表です。

Posted by さだ at 2008年07月30日 22:35 │Comments(0) | TrackBacks (0)
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