タクシー業界の新規雇用表明は疑問
エムケイ(京都市)がグループで今後1年間に1万人を新たに雇用すると公表し、供給過剰といわれる中でいかがなものかと思いました。すると、今度は北九州で国際興業グループも新たに500人の雇用を打ち出し、昨日は第一交通産業も、全国のグループ各社でタクシー乗務員を中心に正社員6000人を来年3月までに採用する計画を発表しました。テレビでは、「民間が率先していいことだ」と称えるコメント。
しかし、タクシー業界の事情を知っていたら称賛のコメントにはならないと思います。タクシー事業は、供給過剰がおもな理由で乗務員ひとりあたりの売上が減少し、歩合給としての給与所得が一般企業の半分くらいと低く、その結果若年労働者の雇用が少なく、平均年齢が57歳と高齢化しているのです。
そのため、先ほどの審議会で出された答申では、規制緩和政策から一転、供給過剰にメスを入れていく方針が打ち出されたのです。
こういった状況の中で、リーディングカンパニーである大手の会社が、大量雇用を打ち出すのは、進むべき流れに大きく逆行していることになるのです。
需要を増やす手段がない中で、単に乗務員を増やすことは、結局は「ワーキングプア-」を増やすことになって、別の問題を引き起こすだけです。こういった雇用を打ち出した会社が、固定給である程度の給与を保証するというのなら、大きな称賛があってもいいと思いますが、それはないでしょう。メディアは、もうちょっと深いところまで調査した報道をしてもらいたいものです。
Posted by さだ at 2008年12月19日 10:07 │Comments(4)
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私はタクシー業界が低賃金であると言うのは供給過剰だからと言うよりタクシー業界全体の質の悪さだと思います。
以前TVで派遣やアルバイトの人に正社員になりたいか聞くと50%以上の人が「NO」と言ったそうです。
理由はいろいろありましたが「束縛されたくない」と言うのが一番多かったそうです。
週5働いて月20万もらうより週3で月10万もらう方が気軽で良いといった意見もありました。
タクシー運転手の方も昔は働けるだけ働いて車や家を持とうと言うガツガツした人が多かったようですが今は年金があるから売上をセーブするとか高給を目指さない人が多いのが原因ではないでしょうか?
Posted by 好氏 2008年12月19日 16:01