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ZOC運賃の分析その4

ZOCに関する西日本新聞の記事には、次のように書かれています。「運行効率でもZOCは優れている。1日の総走行距離を分母に乗客を乗せて走った距離を分子にした数字を実車率と呼ぶが、同地区タクシーの平均実車率34.4%をはるかに上回る53%(3日現在)を実現したのだ。」このことについて、私なりの見解を示したいと思います。
―――
当社は、平成12年の介護保険の開始前から介護タクシーを始めました。この事業が軌道に乗ってからは、朝から夕方までの車両の予約が埋まる状態でした。タクシーで言えば、これ以上ない忙しさになる訳です。私は「さぞかし実車率もいいだろう」と思い、データを眺めてみましたが、30%台の実車率なのです。そこで、車両の1日の動きを辿って見てみたら、タクシーと違って手を上げて途中で乗り込む顧客がいない分、実車率という面ではよくはならないのです。会社としては、当然、なるべく効率よく車両を回そうと考えますが、そうはうまくはいきません。
20090429-184418.jpg

 ケース1の場合が、この介護タクシーの状態を簡単に表現したものです。平均的には、この正三角形のような動きになってしまい、実車率は33%になります。
 ケース2のように、近くにお迎えに行って帰ってくるケースの方が実車率は高くなりますが、それでも50%を超えることは不可能です。
 タクシーの実車率が50%を越えていた時期は、「空車になったらすぐにお客様が手を上げる状態」であり、ケース3のようなイメージになります。要するに「流し」でないと難しいのです。
―――
 その3で説明したように、実車率という数字に表れないのが「停車時間」であり、予約等で忙しくなると、この停車時間が減少し、効率が上がることになります。停車時間を含めた実車率という定義を作るのであれば、「実車率が上がった」ということは理解できるのですが、冒頭の新聞社の説明ではそうではありません。
 新聞社の説明は、我々事業者を納得させるには、相当無理があると思います。

Posted by さだ at 2009年04月29日 18:43 │Comments(0) | TrackBacks (0)
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