地域協議会の青写真

昨日は、福岡県タクシー協会の正副会長会議があり、10月からタクシー特措法の中で設置される「地域協議会」の準備委員会へと移行しました。
福岡県内では、特定地域に指定される下記の5つの都市圏で協議会が作られることになります。
・福岡交通圏・北九州交通圏・筑豊交通圏・久留米市・大牟田市
まずは、5地域合同での協議会を11月頃に立ち上げ、後に各地域で個別に議論をしていくことになりそうです。昨日の会議で問題になったのが、「協議会で決められること」についてです。
当初は主目的だった筈の供給過剰対策と運賃問題に関しては、公正取引委員会との調整がつかずに、協議会として動くことはできないとのことです。
例えば、供給過剰については、運輸局が「地域の適正車両数」を提示することになっていますが、それに対して「車両が多すぎますね」と言うだけで、「全体で20%削減する」などという計画は立てることができないようです。
運賃についても、「こんな運賃にしたら需要が創出できるから、みんなでしましょう」などという計画は立てれないようです。
「そしたら何ができるの?」って、私は運輸局に聞きましたが、もちろん答えに困る質問だったと思います。
国交省の書類で「具体例」として記載されていることを見てみましょう。
・協会や自社のWEBサイトの開設
・ポスター・リーフレットの作成
・デジタルGPS-AVMの導入
・乗り場情報提供システム
・優良タクシー、女性専用、バリアフリーなど乗り場の整備
・デジタコ、ドラレコ、アルコールチェッカーの導入
・低公害車、アイドリングストップ車の導入
・安全、接客、観光等の運転者への講習の実施
・駅前等への計画配車
・労働条件の改善や労働環境の整備
・カード対応、チャイルドシート、ETC,カーナビなどの導入
・介護、福祉、子育て、ブライダルなどのタクシー
・アンケート調査、モニター制度
ほとんどが、すでにどこかで実施されていることです。もちろん、各社でバラツキはありますが、それを協議会で洗い出しても何の意味もありません。1つ効果があるとすれば、一般の方へタクシーを認識してもらうことや、タクシー乗り場整備への期待くらいでしょう。
本当に中途半端な制度になってしまいました。これが、旧内閣の象徴的な政策の弱さなのかもしれません。改めて、新しい政府に訴えていく必要が出てくると思われます。
Posted by さだ at 2009年09月26日 11:03 │Comments(2)
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――供給過剰対策と運賃問題に関しては、公正取引委員会との調整がつかずに、協議会として動くことはできないとのことです。
読んでてオヤッと思いました。もともとタクシー新法のスキームでは、注意深く読むと、協議会ベースでは各社何台の減車を割り当てる、といったことを議論する場にはなっていませんよ。減車に意識過剰なタクシー業界が勝手に協議会でできると思い込んでいたのではないでしょうかね。
協議会は利用者や自治体が参加します。もっと大きなテーマ――例えば地域社会でタクシーはどう貢献できるか、といったことを第一義的に議論する場だと認識しております。それを実行するに当たり、タクシーの贅肉(供給過剰)が支障となる、となればその是正策の必要性を一項立てるという形で初めて減車のスタートラインに立てるという手順です。
その事が合意されて初めて、大臣認定に及び、認定されて初めてタクシー事業者間で「談合」が容認される仕組みです。この談合の場も協議会ではありませんよ、十中八九は。別途、事業者間で談合の場を設けることになるでしょうね、現実的にはね。
従って、繰り返しますが、もともと協議会は減車をストレートに議論する場ではありません。あえて言えば、そこできっかけ作りをする場でしかありません。それは新法ができてから今まで何ら基本線は変わっていないと思いますよ。
何か福岡のタクシー業界だけが妙な見解に傾いているようなので、老婆心ながら意見致しました。
Posted by xxx男 2009年10月02日 20:24